川根本町移住ナビ

静岡県「川根本町」公式の移住情報サイト

地域おこし協力隊 川根の人・暮らし 渡辺実優(観光)

理想のライフスタイルを求めて~猟師になりたい若者たち~

目次

【目 次】

1ページ→みんなの師匠「ベテラン猟師の殿岡邦吉さん」紹介

2ページ→「猟を仕事に」現役大学生の松浦あづみさんが考える猟師ビジネス

3ページ→「自給自足」に憧れる地域おこし協力隊の渡辺実優。猟をきっかけに関係人口を増やしたい

4ページ→「猟は身近な存在」殿岡邦吉さんの娘・平井沙有理さんが猟を始めるまで

5ページ→「自然の中で生きる」静岡市から1時間かけて猟を習う勝山翔太さんの猟と人生観

6ページ→ジビエについて・ジビエ副産物を利用したい方へ

  

【女子大生猟師】松浦あづみ

松浦あづみさん(わな猟)

静岡県浜松市にある静岡文化芸術大学(デザイン学部)の4年生。大学3年の時にゼミで川根本町と関わる中で町民の温かさに触れ、夢だった田舎暮らしを叶えるため川根本町への移住を決断。大学卒業後は川根本町内にある会社に勤めながら猟師の腕を上げる予定。

猟師になったきっかけは?

川根本町に移住したいなと考えていたタイミングで、川根本町にあるCafe Grandmaというジビエカフェに行きました。そこで、猟師の存在を知り、本当に猟師がいるんだ!と感動しました。猟師になりたいとまでは考えていなかったのですが、ジビエが食べたいので自分で捕れたら素敵だなと思い、連絡先を教えてもらって猟師の殿岡さんのところへ見学に行きました。

いざ、猟師の仕事に触れる中で猟師の後継者不足という現状に触れ、自分が若いこともあり「私が何とかしなくては!」と思いました。と言うのも、大学のある浜松市(静岡県)から川根本町に移住すると決めたばかりで、田舎での自分の役割が欲しいと思っていました。

殿岡邦吉さん(右)から動物の形跡を教わる松浦あづみ(左)

もともと自分の性格的に、社会でうまくやっていくのは難しいと感じていました。自分はきっと、それなりの会社で事務とかをして、それなりの人生を生きていくんだろうな~と思っていました。ただ、本当は自分なりの人生を歩みたかった。

川根本町にある民泊「あ!そび庵」でハンモックに揺られる松浦あづみ

田舎は好きでしたし、大学の授業で移住に関する研究をする中で、地域と関わり実際に自分が川根本町に移住する現実性が高まっていました。川根本町に移住したいと思い、仕事について悩んでいるタイミングで猟師を知り、猟師になることを決めました。

移住を決意した理由

同年代と話していて、田舎に興味がある人は結構います。ただ、一人だと移住しよう!までにはならない。私はたまたま、大学のゼミ友達三人と川根本町に関わりました。

大学の研究の一環で、学生が卒業後そのまま田舎に移住する「新卒移住」を川根本町に提案。
ゼミ生:左から吉川有紀、渡辺実優、松浦あづみ

三人とも田舎暮らしや地域活性化の仕事に興味があったこと、ゼミの活動の中で川根本町では若者が輝ける場所があると分かったこともあり、結果全員が川根本町に移住しました。

自分一人での移住だったら、きっと不安だらけだったと思います。ただ、三人いたから、お互いの近況を報告をしあう中で「そんなこともできるんだ!」「私もやってみよう!」と感じることがたくさんありました。

みんなで「あなた移住するの?じゃあ、私も…」「え、本当に移住する?」「実は私も移住したい…」みたいなかけひきもあったと思います(笑)

川根本町が大好き。地域の方にたくさん応援してもらっています。
ゼミ生:吉川有紀(左上)、松浦あづみ(左下)、渡辺実優(右下)

現在、ゼミ仲間三人のうち私は猟師になりましたが、一人は地域おこし協力隊として活動、一人は経営参謀(現在は結)という川根本町の地域活性化をする会社でインターンをしながら川根本町で生活しています。

実際に移住するにあたり

大学生が田舎に移住する際の3大課題は「家・車・仕事」です。大学生ですからお金も車もなくてどうしようと悩んでいました。

私達の場合は、大学の研究でお世話になった地域の方が使わない車を無償で貸してくれたり、頑張っている学生だからと空き家を貸してくれたり。地域の方のご厚意もあって、意外と何とかなりました。

私達の今後について一緒にたくさん考えてくれた地域のみなさん。

ありがとうございます!!!

感謝してもしきれないです

猟師を仕事にすると決めてから

仕事としてやっていけるかは不安でした。

また、給料などが安定していない猟師になることについて親から反対されていました。自分自身、猟師だけの収入で生活することに不安があったので最初は別の仕事でお金を貯めることに専念しようと決めました。 3年くらいは猟師を学びながら別の仕事をして、技術を身に着けたらビジネスとして成り立つようにしたいと考えています。

鹿の解体方法を学ぶ松浦あづみさん

おそらく、猟師になるにあたり、前例を知らなかったことも不安の一つだったと思います。私は現在大学四年生ですが、大学の卒業論文で「猟師のビジネス化」について調べたことで猟師に関わる仕事が珍しくないことが分かりました。他の地域だと地域共有でジビエの加工所を持っていて、そこに就職している人がいる。お肉として安定的に配給する仕組みがあることが分かりました。

今後について

川根本町のお肉を安心して買ってもらうために国産ジビエ認証をとりたいです。また、お金を貯めたら自分たちでも加工所を作りたいです。他にも、女性猟師さんや学生起業した猟師さん、皮加工やジビエ加工食品を作る人がたくさんいることが分かったので、事例を分析して事業として計画していきたいと思います。

一緒に猟師を目指す渡辺実優(左)と松浦あづみ(右)

学生→移住者に向けて

大学にいると、どうしても就活して都会や地元の企業に就職する人が一般的だと思いますよね。しかし、コロナ禍で働き方も変わってきています。その中で大学卒業後にそのまま田舎に移住するという選択肢もあることを知ってほしい!まずは私がその前例になりたいと思います。

まとめ】

大学時代にゼミで川根本町に関わり、猟師として移住することを決めた松浦さん。今後は川根本町で同じ大学から移住した渡辺実優さんと、猟師が仕事として成り立つような仕組みづくりをしていきます。猟師としての仕事が川根本町でも制度化できれば雇用に繋がり、限界集落の川根本町にも若い人が増えるのではないでしょうか。

次のページでは、松浦さんと同じ大学で地域おこし協力隊の渡辺実優さんを紹介します。

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