地域おこし協力隊という制度をご存知ですか?
地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に移住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組です。隊員は各自治体の委嘱を受け、任期は概ね1年以上、3年未満です。
総務省HPより
川根本町では平成28年からこの制度を利用し、現在は3名の隊員が活動しています。少子高齢化の進む我が町において、協力隊は貴重な人財です!
この3名が今後、移住ナビでの記事を担当してくれることになりましたので、まずは協力隊員の紹介をします。
伊神花織さん (川根高校魅力化コーディネーター)
地域おこし協力隊の活動分野としては珍しいのではないでしょうか? 町内唯一の高校・県立川根高校の魅力化を図るため、令和2年2月から活動しています。
愛知県出身の伊神さんの趣味はバイク。着任前から、川根本町にバイクツーリングで訪れており、景色の美しさや住民の優しさに触れる機会が多くあり、好きな場所のひとつでもあったんだとか。
教育コーディネーターとして東京や大阪で小中学校のキャリア教育に携わっていたこともあり、川根本町ではその経験を活かして積極的に活動されています。
地域と学校をつなぐパイプ役を果たしたり、町内外へ向けて情報発信をしたりしています。
今まで川根高校の中のことを私たち町民はよく知りませんでしたが、伊神さんのおかげで、町民が高校へ出向き生徒と交流することや、生徒が地域へ出向き町民と交流する機会が増えました。
SNSを活用して学校内の様子を楽しく伝えてくれています。 HP・SNS
川根高校には「川根留学」という制度があり、地域外から川根高校へ留学してくる生徒が、全校の約半数います。地域外から来た留学生にとっても、ここ川根本町が「第二の故郷」になるためには、校内だけでなく地域住民との関わりがとても大事になってきますね。
伊神さんには町の学校や教育や、都会と田舎のギャップといった情報を発信していってもらいます。
鈴木光貴さん( 体験型、滞在型プログラムの構築 )
令和3年6月から観光振興を目的とした地域おこし協力隊が2名赴任しました。その一人が「すずくん」こと鈴木光貴(こうき)さんです。
静岡県磐田市出身で、着任前は掛川市の企業にお勤めでした。趣味はキャンプや登山などのアウトドア全般。
着任3か月目には川根本町が誇る光岳(てかりだけ)にも登ったほどで、現在は登山やカヤックのガイドを目指して勉強中でもあります。
「川根本町の自然資源を活用した体験型プログラムを構築していく」というのが活動ミッションですが、ピッタリの人財ではないでしょうか。
鈴木さんには、川根本町の自然の魅力やアウトドアの楽しみ方などの情報を発信してもらう予定です。
渡辺実優さん(観光情報の発信、観光コンシェルジュ)
鈴木さんと同じく、令和3年6月から赴任したのが渡辺実優(みゆ)さんです。現役の大学生(4年生)でありながら、地域おこし協力隊として活動しています。
大学3年生のとき「新卒移住に向けた観光インターン」と題して、川根本町をモデルに、大学生を対象にした観光から移住へ結びつける企画を考えました。その際に多くの町民から応援・協力してもらい、「この町に住みたい、活動したい」という想いを強くしたと言います。
現在は、観光協会に席を置き観光情報の発信に努めています。
小さな畑をやったり、地元猟師さんに弟子入りしてわな猟の免許を取得したりと、田舎暮らしを着々と実践中!
移住ナビでは、田舎暮らしの達人や移住者の紹介などをしてもらう予定です。
【川根本町観光情報の発信】
鈴木さんと渡辺さんの二人で各SNSで観光情報を発信中ですので、ぜひチェックしてみてください。
3人から届く川根本町のリアル情報に、乞うご期待!
3名とも元気ハツラツな性格の行動派なので、地域住民にも温かく受け入れられています。地域おこし協力隊は、地域の課題を解決してくれるスーパーヒーローではありません。むしろ、地域住民の理解・協力なしでは、活動が成り立ちません。
それでも地域にユニークな視点や感覚を伝えてくれたり、新しい風を吹かせてくれることは間違いないでしょう。
できるだけいろんな側面から川根本町のアレコレを紹介していきたいと思います。ご期待ください!
川根本町移住コーディネーター 神東美希